アメリカのロサンゼルスでモーターショーが始まり、世界でも環境規制が特に厳しいカリフォルニア州の消費者を意識した電気自動車が相次いで発表されています。
ことしのロサンゼルスモーターショーには世界の自動車メーカーのおよそ40のブランドが参加し、29日、報道関係者向けに新型車やコンセプトカーが披露されました。
このうち、2025年までに電気自動車を12車種投入すると表明しているドイツのBMWは、1回の充電でおよそ600キロ走行できるコンセプトカーに加えて、2人乗りのスポーツカーなど一挙に4車種を披露しました。
また、ドイツのポルシェが電気だけでも走行でき、最高時速を310キロ出せるというプラグインハイブリッド車を発表するなど、電気自動車の発表が相次いでいます。
会場のカリフォルニア州は環境規制が世界でも特に厳しい場所として知られ、自動車メーカーに対し一定の割合でエコカーを販売するよう義務づけているほか、ことし秋からはハイブリッド車でさえエコカーの対象外となるなどメーカーは対応を迫られています。
北米BMWで電気自動車を担当するジョン・ケリーさんは「環境規制だけでなく、性能の向上によって電気自動車は消費者に広く受け入れられている。多くの車種を投入して競争力を高めたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB