経営不振で債務超過に陥り、東証1部から2部に降格していた電機メーカーのシャープについて、東京証券取引所は、業績が回復していることなどを理由に、来月7日から東証1部に復帰することを承認しました。
シャープは、去年3月期のグループ全体の決算で2500億円を超える巨額の最終赤字を計上し、債務超過に陥ったため、去年8月に東証1部から2部に降格しました。
その後、台湾のホンハイ精密工業から出資を受けて債務超過を解消し、業績が回復したことから、シャープはことし6月、東京証券取引所に東証1部への復帰を申請していました。
これを受けて東証が審査を行った結果、事業を継続するうえで安定した収益の基盤があることや、市場に35%以上の株式が流通しているなど、規定を満たしていることが確認されたとして、30日、来月7日から東証1部に復帰することを承認しました。
シャープは「今後は、商品の独創性など会社の強みを生かしつつ、チャレンジする企業文化をつくり、飛躍的成長をしていきたい」というコメントを出しました。
-- NHK NEWS WEB