今週、北海道登別市で酒を飲んで車を運転し、横断歩道を渡っていた19歳の専門学校生をはねて死亡させたとして逮捕された男が、その直前に別の車に「あおり行為」を行い、接触事故を起こして逃げていたことが警察への取材でわかりました。警察は、男が被害者をはねるまでの詳しい状況を調べています。
先月27日の夜、北海道登別市若山町で、横断歩道を渡っていた近くに住む専門学校生、森口修平さん(19)が車にはねられて死亡し、警察は、酒を飲んで車を運転し事故を起こしたとして、市内の会社員、藤森雄三容疑者(39)を過失運転致死などの疑いで逮捕しました。
警察によりますと、藤森容疑者からは基準値のおよそ3倍のアルコールが検出され、調べに対し「事故の晩、登別市内の居酒屋でビールをジョッキで数杯飲んだ」などと供述しているということです。
この事故の前、藤森容疑者が、別の車をあおったり抜いたりする運転を数キロにわたって繰り返していたことが警察への取材で新たにわかりました。
藤森容疑者は、その後、この車と接触事故を起こし、運転していた男性に「警察を呼ぶ」などと言われたことから逃げ、およそ3キロ先の交差点で森口さんをはねたということです。
警察は付近の防犯カメラの映像を分析するなどして、森口さんをはねるまでの詳しい状況を調べています。
-- NHK NEWS WEB