第192臨時国会は、会期が17日まで3日間再延長されましたが、焦点となっていたカジノを含むIR・統合型リゾート施設の整備を推進する議員立法が、15日未明に衆議院本会議で可決・成立し、事実上、閉会しました。
国会では、会期末となっていた14日、参議院本会議で、年金支給額の新たな改定ルールを盛り込んだ年金制度改革関連法が可決・成立しました。
そして、会期を17日まで3日間再延長したうえで、15日未明、衆議院本会議で、焦点となっていたカジノを含むIR・統合型リゾート施設の整備を推進する議員立法の採決が行われ、自民党や日本維新の会などの賛成多数で可決されて成立しました。
これを受けて、衆議院では、働いた時間ではなく成果で報酬を決める、新たな労働時間制度を導入するための労働基準法の改正案や、安全保障関連法の成立を受けて、自衛隊とアメリカ軍が弾薬などを相互に提供するケースを広げた、新たな協定の承認を求める議案などを継続審議とする手続きがとられ、9月に召集された第192臨時国会は、事実上、閉会しました。
この国会では、TPP=環太平洋パートナーシップ協定が承認されたほか、新たな経済対策を実行するための経費を盛り込んだ今年度の第2次補正予算や、消費税率を10%に引き上げる時期を2年半再延期することなどを盛り込んだ法律などが成立しました。
-- NHK NEWS WEB