1日、静岡県富士市の化学工場で爆発が起きて、1人が死亡し11人が重軽傷を負った事故で、警察などは原因を明らかにするため、爆発が起きたと見られる建物の1階と2階を中心に詳しく調べています。
1日、静岡県富士市の荒川化学工業の富士工場で爆発が起きて火災が発生し、警察によりますと、協力会社の64歳の社員が死亡し、11人が重軽傷を負いました。また、爆風の影響で、周辺の建物の窓ガラスが割れたりシャッターが壊れたりする被害が出たほか、一時、近くの住民に対して避難指示が出されました。
警察と消防などは事故の原因を明らかにするため、2日午前10時から現場を詳しく調べています。会社によりますと、この工場では揮発性の原料などを使ってインクのもととなる樹脂を製造していて、固められた原料を粉砕機を使って細かく砕いたり袋詰めしたりする作業が建物の1階と2階で行われていたということです。
会社は、爆発が作業員の被害が大きかった1階か2階で起きた可能性があるとしていて、警察などはこの付近を中心に詳しく調べています。
警察は作業の工程について会社側から話を聞くとともに、爆発の影響が周辺にまで及んだ状況についても調べています。
-- NHK NEWS WEB