1日、静岡県富士市にある4階建ての化学工場で爆発が起き、1人が死亡、11人がけがをした事故で、当時、4階にいた作業員が「下のほうで爆発音があり、すぐに煙が上がってきた」などと話していることが会社への取材でわかりました。警察と消防は2日、現場検証を行うなどして原因を調べることにしています。
1日午前、富士市厚原の荒川化学工業の富士工場で爆発があり、4階建ての工場が焼けて、協力会社の作業員の64歳の男性が死亡したほか、20代から60代までの男性作業員11人が病院に搬送され、このうち3人が顔をやけどするなど大けがをしました。
荒川化学工業によりますと、当時、爆発が起きた建物では4階と3階で「ロジン」と呼ばれる揮発性の原料を混ぜ合わせるなどして樹脂を作り、それより下の階では別の作業が行われていたということです。
当時、合わせて12人が作業していましたが、このうち4階にいた作業員は「下のほうで爆発音があり、すぐに煙が上がってきた」などと話していることが会社への取材でわかりました。
会社はこうした証言や1階と2階にいた人に死亡や重傷の被害が集中していることなどから、「1階か2階で爆発が起きた可能性がある」と見ています。
警察と消防は2日、現場検証を行うなどして詳しい原因や作業の手順に問題がなかったかについて調べることにしています。
-- NHK NEWS WEB