アメリカの先月(11月)の新車の販売台数は、底堅い個人消費に支えられて2か月ぶりに前の年の実績を上回り、年間の販売台数では過去最高だった去年に迫る高い水準を維持しそうです。
民間の調査会社オートデータが、1日発表した先月のアメリカの新車販売台数は、およそ139万3000台で、前の年の同じ月より0.9%増加し、2か月ぶりに前の年の実績を上回りました。
これは雇用情勢の改善による所得の増加などを背景に、SUV=多目的スポーツ車の販売が好調なことなど、個人消費の底堅さによるものです。
メーカー別に見ますと、アメリカ企業は、フォードが7%増加した一方、GM=ゼネラル・モーターズは利幅が小さいレンタカーの販売を減らしたため2.9%減少しました。
日本企業では、日産自動車が13.9%、ホンダが8.3%それぞれ増えた一方、トヨタ自動車は3%減少しました。
アメリカの新車販売台数は、ことし1月から8月まで連続して前の年の実績を下回りましたが、その後は大型ハリケーンの被害を受けた地域での買い替え需要もあり、販売が上向いています。
1月から11月までの販売台数は過去最高を記録した去年を1.5%下回っていますが、年末商戦の販売が好調なことから年間の販売台数では、去年に迫る高い水準を維持しそうです。
-- NHK NEWS WEB