日系企業の進出が相次ぐミャンマーで、日本語の能力を測る試験が行われ、現地の日系企業や日本での就職を希望する1万人を超える人たちが試験に臨みました。
この試験は日本語を母国語としない人を対象に、国際交流基金が毎年2回、世界各地で行っているもので、ミャンマーの最大都市ヤンゴンでは過去最大のおよそ1万6000人が申し込みました。
会場には日本語の教科書を手にした受験者が次々に集まり、緊張した表情で問題用紙を受け取ると、合図とともに一斉に問題を解き始めました。
ミャンマーでは2011年に軍事政権から民政に移管したあと、日系企業の進出が相次いでいるほか、最近ではより高い賃金を求めて日本での就職を希望する人も増えているということです。このため日本語試験の受験を申し込む人の数は、6年前の10倍以上に増えていて、主催する団体では、今後、試験の回数を増やすことも検討しているということです。
試験を受けたヤンゴンにある日系企業で働く27歳の男性は「仕事のあとや日曜日に勉強しています。日本語を上達させることで経営などにも関わりたいです」と話していました。
-- NHK NEWS WEB