15日から日本を訪問しているロシアのプーチン大統領は16日、山口県から東京に移動して、安倍総理大臣との2日目の首脳会談に臨みます。ロシアとしては、今回は経済協力を中心に協議したい考えで、プーチン大統領は、両国の企業関係者が集まる経済会議にも出席して、経済協力の拡大を呼びかけるものと見られます。
ロシアのプーチン大統領は15日、大統領として11年ぶりに日本を訪れ、山口県長門市で安倍総理大臣との首脳会談に臨み、北方領土での共同経済活動などをめぐって協議しました。
プーチン大統領は16日午前、大統領特別機で山口宇部空港を出発し、東京都内で2日目の首脳会談に臨んだあと、安倍総理大臣と共同記者会見を行う予定です。
続いて、プーチン大統領は両国の企業関係者などが集まる「日ロビジネス対話」に出席し、経済協力の拡大を呼びかけるものと見られます。
会議では、北極圏で計画されているガス田開発で両国企業が協力することなど、エネルギーや極東地域の産業振興など合わせて60件余りの覚書などが交わされる見通しです。
ロシアは、経済の低迷やウクライナ情勢をめぐる欧米からの制裁で、国家戦略の1つと位置づけている極東地域の開発などを、どう進めていくかが課題となっていて、こうした覚書に基づく経済協力を着実に進めていきたいとしています。
-- NHK NEWS WEB