アメリカの大手ドラッグストアチェーンのCVSヘルスは、アメリカの医療保険大手をおよそ7兆8000億円で買収すると発表しました。
アメリカの大手ドラッグストアチェーンのCVSヘルスは3日、アメリカの医療保険大手のエトナを690億ドル(日本円にしておよそ7兆8000億円)で買収することで合意したと発表しました。
CVSは、アメリカで9700以上の店舗を展開し、医薬品や日用品の販売のほか、最近は店内で予防接種や簡単な診療を受けられるクリニックを設けるなど事業の多角化を進めています。今後は糖尿病の患者向けのカウンセリングなども店舗で行うとしており、およそ4500万人が医療保険に加入するエトナを取り込むことで顧客層を拡大したい考えです。
CVSヘルスのラリー・メルロCEOは「両社が統合して医師や薬剤師との関係を密にすることで消費者により便利で安いサービスを提供できる」と話しています。
アメリカではネット通販大手のアマゾン・ドット・コムが医薬品の販売に向けた準備を進めていると見られていて、今回の買収はアマゾンに対抗するための大手ドラッグストアの戦略という見方も出ています。
-- NHK NEWS WEB