来年の春闘の方針を決める連合の中央委員会が開かれ、2%程度を基準にした賃上げの要求とともに、非正規で働く人などの格差是正を重要課題として経営側と交渉する方針を正式に決定しました。
5日、東京・江東区で開かれた中央委員会で、連合の神津会長は「『賃金は上がるもの』という春闘の常識を取り戻していきたい。働き方改革も労使関係の枠組みの中で改善を図っていくことが力となる。すべての労働者の立場に立った働き方の実現に向けて進まなければならない」と述べました。
そのうえで、来年の春闘について従業員全体の基本給などを引き上げる「ベースアップ」に相当する賃上げを2%程度を基準に要求することを決めました。
また、非正規や中小企業で働く人の格差是正や長時間労働の是正に向けた環境整備など「働き方」の見直しも重要課題として経営側と交渉する方針を正式に決定しました。
連合に加盟する労働組合は、この方針をもとに来年2月末までに経営側に要求書を提出することにしています。
-- NHK NEWS WEB