日本航空は、音の速さ=音速のおよそ2倍のスピードで飛行する超音速旅客機を開発しているアメリカのベンチャー企業に出資して、将来、路線への導入を目指すことになりました。超音速機は14年前にコンコルドが運航をやめ、航空路線からは姿を消しており、開発に注目が集まっています。
発表によりますと、日本航空は、超音速旅客機の開発を進めるアメリカのベンチャー企業「ブームテクノロジー」におよそ10億円を出資することで合意したということです。
通常の航空機が時速およそ800キロなのに対し、ベンチャー企業が開発している超音速機は時速2335キロ、音速のおよそ2倍のスピードで飛行する計画で、2023年の実用化を目指しています。
例えば東京からサンフランシスコまで移動する場合、現在は11時間かかりますが、5時間半に短縮されます。
日本航空は今回の出資によって20機を優先的に発注する権利を得たということで、超音速機特有の騒音をどう減らすかや安全性に問題がないかなどを検討し、導入の時期や路線を決めていくということです。
超音速機はフランスのエールフランス航空などが飛ばしていたコンコルドが14年前に運航をやめてから航空路線からは姿を消しており、今後の開発の進展に注目が集まっています。
-- NHK NEWS WEB