格安航空会社専用としておととし開業して以来、利用者数が増え続けている第3ターミナルの混雑を緩和しようと、成田空港会社は、再来年度をめどに最新のシステムを導入して、保安検査の迅速化を図ることになりました。
成田空港の第3ターミナルは、格安航空会社専用としておととし4月に開業したあと順調に利用者数を伸ばし、今年度上半期には去年の同じ時期より17%多い392万人が訪れました。これに伴って、ターミナルの混雑が激しくなり、荷物の保安検査などにも時間がかかっていることから、成田空港会社では、再来年度をめどに最新のシステムを導入して迅速化を図ることになりました。
最新のシステムでは、乗客の手荷物のうち、問題のある疑いがあるものを自動的に別のレーンに振り分け、それ以外のものをスムーズに通過させる仕組みを導入し、1時間当たりで処理できる数を今より20%ほど増やします。
また、事前に預けられた荷物については、荷物の搬送中にX線検査装置に通すことで、航空機に載せるまでの時間の短縮を図るとしています。
成田空港会社の小川智之担当部長は「格安航空会社の利用にも快適さが求められている。環境を整えることで、さらなる利用者の増加につなげたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB