大阪の寝屋川警察署に勤務する27歳の警察官が酒を飲んで車を運転して事故を起こし、身代わりを立てたうえ、事故を取り扱った同僚に口止めをしたとして、犯人隠避教唆などの疑いで逮捕されました。
逮捕されたのは寝屋川警察署の巡査長、大江翼容疑者(27)です。警察によりますと、大江巡査長はことし10月、酒を飲んで車を運転し、寝屋川市の駅のロータリーで植え込みに突っ込む事故を起こしました。
その際、駆けつけた同僚の警察官に対し、別の人物が事故を起こしたとうその申告をして身代わりを立てたうえ、同僚に口止めをしたとして、犯人隠避教唆や酒気帯び運転などの疑いが持たれています。
警察によりますと、身代わりとなった兵庫県宝塚市の会社役員小久保弘一容疑者(56)は、ことし10月の衆議院選挙を巡り買収などの疑いで逮捕されていて、捜査の過程で今回の身代わり行為などが発覚したということで、7日、犯人隠避の疑いで逮捕されました。
大江巡査長は調べに対し容疑を認め「飲酒運転がばれたくなかった」と供述しているということです。
警察は、2人が口裏を合わせたいきさつを調べるとともに、口止めをされた同僚の警察官2人についても犯人隠避の疑いで書類送検する方針です。
大阪府警の宮田雅博監察室長は、「警察官としてあってはならない言語道断の行為で、厳正に対処する」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB