国内最大級のLNG=液化天然ガスの基地が福島県新地町の相馬港に完成し、最初の輸送船の入港に合わせて記念の式典が行われました。
このLNGの基地は石油や天然ガスを扱う石油資源開発が新地町の相馬港のおよそ20ヘクタールの敷地に建設したもので、先月には23万キロリットルのLNGを貯蔵する国内最大級のタンクが完成しました。
10日、最初の輸送船が今月6日にマレーシアから到着したのに合わせて報道関係者などに施設が公開されました。
完成したタンクは高さおよそ60メートル、直径およそ90メートルと巨大で、海外で採取されたガスを液体にしたLNGが輸送船からパイプを通して送り込まれていました。
また、さらにもう1基のタンクの建設が進められている様子や、LNGを燃焼させる装置の試運転の様子も公開されました。
このあと地元や建設会社の関係者などおよそ100人が参加して記念の式典が行われ、新地町の加藤憲郎町長は「相馬全体にとって重要な企業立地で、今後の経済波及効果を期待したい」と述べました。
石油資源開発によりますと、基地は来年3月に本格操業し、LNGはガスの状態にして新潟や郡山などにパイプラインで送られる計画です。
-- NHK NEWS WEB