中国で高層ビルの屋上での危険なパフォーマンスを撮影してネット上で注目を集めていた男性が、高さおよそ260メートルの高層ビルから落下して死亡し、地元メディアは、中国で流行し始めているこうした危険な行為に警鐘を鳴らしています。
中国国営の新華社通信などによりますと、亡くなったのは、内陸部・湖南省出身の呉永寧さん(26)で、先月8日、湖南省長沙にある高さおよそ260メートルの高層ビルの屋上で、命綱を付けずに両手で屋上のへりにつかまる危険なパフォーマンスをしようとしていた際に誤って落下して死亡したということです。
中国メディアによりますと、呉さんは、母親の病気を治す資金を集めるため、高層ビルなどで危険なパフォーマンスをした動画を、閲覧回数などに応じて広告収入の一部を受け取れる中国国内の動画投稿サイトに投稿していたということで、閲覧者は100万人以上に上っていました。
しかし、今月になって事故の瞬間を撮影した動画がネット上に流出したことで、死亡したことが明らかになり、中国のメディアは、こうした危険な行為を撮影した動画がネット上で流行し始めていることに警鐘を鳴らしています。
また、動画投稿サイトを運営する企業側に対して、危険な行為を助長するような動画を削除するなどの対策を行うよう求め、議論を呼んでいます。
-- NHK NEWS WEB