先月、ロシア極東の宇宙基地から打ち上げられた人工衛星が軌道に乗ることができず、失敗したことを受けて、ロシア国営の宇宙開発公社「ロスコスモス」は、今月22日に予定していた次のロケットの打ち上げを来月後半まで延期すると、ロシアのメディアが伝えました。
先月28日、極東のアムール州のボストーチヌイ宇宙基地から、この基地からは2回目となるロケットが打ち上げられましたが、搭載していた人工衛星を予定されていた軌道に乗せることに失敗しました。
このロケットには、日本に研究拠点を置くベンチャー企業が開発した宇宙ごみを観測する人工衛星も搭載されていて、打ち上げは日本でも注目されていました。
失敗の原因について、ロシア国営の宇宙開発公社「ロスコスモス」は12日、人工衛星を搭載した上段ロケットを制御するプログラムに問題があったと発表しました。
また、ロシアのメディアは「ロスコスモス」の幹部の話として、今月22日に予定していたこの宇宙基地からの3回目のロケット打ち上げについて、前回と同じ上段ロケットを使っていて調整が必要だとして、来月後半まで打ち上げを延期することになったと伝えました。
一方、今月17日に中央アジアのカザフスタンから、日本人宇宙飛行士の金井宣茂さんを乗せて、国際宇宙ステーションに向かう宇宙船「ソユーズ」の打ち上げには影響はないということです。
-- NHK NEWS WEB