企業がアルバイトやパートを募集する際の時給が先月、3大都市圏の平均で1024円に上昇し、2か月連続で過去最高を更新したことが求人情報会社の調査でわかりました。
求人情報会社の「リクルートジョブズ」は、首都圏・関西・東海の3大都市圏で、企業がアルバイトやパートを募集する際の時給を調査しています。
それによりますと、先月は3大都市圏の平均で1024円に上昇し去年の同じ月を22円、率にして2.2%上回り、2か月連続で過去最高を更新しました。
職種別の時給の上昇率を見ると、工場の従業員や配送のドライバーなど「製造・物流・清掃系」が去年の同じ月よりも24円、率にして2.4%高い1018円。飲食店などの「フード系」が23円、率にして2.4%高い988円、スーパーやコンビニなどの「販売・サービス系」は18円、率にして1.8%高い1012円で、いずれも過去最高となりました。
時給が上昇している背景には、深刻な人手不足が続くなか年末年始の繁忙期に向けて店舗の販売スタッフや商品の配送スタッフなどの確保がよりひっ迫していることがあるとしています。
求人情報会社は「年末年始に向けて人手を確保しようという動きは、今月に入ってさらに強まっていて、時給の上昇傾向は当面、続きそうだ」と話しています。
-- NHK NEWS WEB