さまざまな機器をインターネットでつなげるIoTやスマートフォンの普及で需要が急増している半導体やセンサーなどの技術を披露する展示会が、東京都内で開かれています。
展示会には、国内外750以上に上る企業などが参加しています。
このうち香川県のベンチャーは、妊婦のおなかに装着して胎児の健康状態などをセンサーで把握し、離れた場所にいる医師にデータを送る機器を展示しています。
大阪のベンチャー企業が開発したのは、暗い場所でも画像を鮮明に映し出し、素早く処理できる半導体で、自動運転の分野への応用が期待されるということです。
また大阪の繊維メーカーが開発した薄さ0.3ミリのフィルム状の素材は、人の心拍数を検知できるもので、居眠り運転を防止するためドライバーの下着への利用が検討されています。
このほか全国の高等専門学校9校も日頃の研究成果を発表しようと出展していて、高いところにある送電線の点検ができるロボットなどが展示されていました。
展示会を開いた業界団体の「SEMI」によりますと、半導体は、IoTやスマートフォンの普及で需要が急増していて、半導体を製造する装置の販売額は、ことしおよそ6兆3000億円とITバブル以来17年ぶりに過去最高を更新する見通しだということです。
この展示会は、東京・江東区の東京ビッグサイトで15日まで開かれています。
-- NHK NEWS WEB