少子高齢化で人口減少が進む地域の移動手段として自動運転バスを活用しようと、バス会社や自動運転システムを開発するIT企業などが民間会議を発足させ、政府に提言を行うことになりました。
民間会議は自動運転システムを開発しているソフトバンクグループの「SBドライブ」が中心になって作り、民間のバス会社や研究機関など31の団体が参加して13日に初会合を開きました。
会合では中山間地域や離島、さらに雪の多い地域など全国各地の公道で、「レベル4」と呼ばれる運転手なしで無人で動くバスの導入を目指し実証実験が進んでいることが報告されました。
高齢化や人口減少で運転手が不足し、地域の交通手段をどうやって確保していくかが課題になる中、自動運転バスの実用化が効果的な解決策になりうるとして業界の垣根を超えて連携していくことにしています。
民間会議では自動運転バスの実現に向けた課題を議論し、来年3月をめどに報告書をまとめ、政府に提言するとしています。
座長を務める東京大学の須田義大教授は「自動運転バスは2020年までには多くの地域で実現するという方向性で考えていきたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB