流通大手の「イオン」は、苦戦が続く総合スーパー事業の立て直しに向けて、かつてダイエーの旗艦店だった目黒区の「碑文谷店」を大規模にリニューアルし、16日にオープンさせました。
リニューアルしたのは、東京・目黒区にあるかつての「ダイエー碑文谷店」で、店舗名を「イオンスタイル碑文谷」に
改めて、1階から4階の部分を16日にオープンしました。この店舗は、現在、イオンの傘下にある「ダイエー」の旗艦店だった店舗で、食品や衣類、日用品など幅広い商品を販売する典型的な総合スーパーとして、ピーク時の売上は年間200億円を超えました。
しかし、ほかの商業施設などとの競争が激しくなる中で売り上げが落ち込み、親会社の「イオン」が店舗の運営を引き継いで、大規模なリニューアルを行いました。新たな店舗は、仕事を持つ母親やシニア層が主なターゲットで、生鮮食品を中心に食料品の品ぞろえを充実させ、ワインなどを楽しむことができる飲食コーナーも新たに設けました。5階から7階は来年春にオープンする予定です。
流通各社では総合スーパー事業の苦戦が続いていますが、イオンは全国各地で店舗の改装を進めてこ入れを図りたいとしています。
「イオンリテール南関東カンパニー」の大前一也事業部長は、「これまでの総合スーパーは物販だけだったが、食事や休憩ができる場所などモノとコトを合わせた店作りがポイントだ。売り上げをリニューアル前より30%増やしたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB