たび重なるトラブルで納入が大幅に遅れている国産初のジェット旅客機、MRJを開発している三菱航空機は、来年中に新たに試験機を3機投入し、合わせて8機体制で開発を加速させる方針を固めました。
MRJのたび重なるトラブルで、三菱航空機は航空会社への納入時期を当初の計画からは7年遅い2020年半ばに延期することをことし1月に決め、現在は日米で5機の試験機を使ってテスト飛行や耐久性などを確かめる地上試験を行っています。
こうした中、関係者によりますと、三菱航空機は試験を早く完了させ新たな納入時期に確実に間に合わせるため、来年中に新たに試験機を3機投入し合わせて8機体制で開発を加速させる方針を固めました。
新たに投入される3機のうち、2機は来年中に日米の当局が行う安全性を担保するための飛行試験用に使われ、残りの1機は地上試験に活用される見通しです。
三菱航空機は試験機を増やすことで、今後、テスト飛行や地上試験を効率よく行って日米の当局による飛行試験などに対応し、期限内の納入を目指すことにしています。
-- NHK NEWS WEB