金融サービス大手の「SBIホールディングス」は、北海道の商社と提携して中堅中小企業のロシアへの進出を支援する事業に乗り出す方針を固めました。大手企業が中心だった日ロの経済協力のすそ野の拡大につながるか注目されます。
日ロ両国が進める経済協力は大手企業どうしによる共同事業が具体化している一方、日本の中堅中小企業は、資金不足やロシア国内の手続きの煩雑さが壁となってロシアへの進出が難しいとされています。
こうした中、関係者によりますと、金融サービス大手の「SBIホールディングス」は札幌市の商社「北海道総合商事」と提携し、ロシアへの進出を検討する中堅・中小企業を支援する事業に乗り出す方針を固めました。
具体的には、ロシアにあるSBIの子会社が資金を融資し、北海道総合商事は事業になりそうな案件を紹介したり現地に工場や店舗をつくる際の手続きを助言したりします。
まず、中堅外食チェーンの出店や水産加工会社の工場建設の支援を検討していて、両社は今回の提携によってロシア進出のニーズをさらに掘り起こしたい考えです。
中堅・中小企業に対象を限ってロシアへの進出を総合的に支援する枠組みは初めてと見られ、日ロ経済協力のすそ野の拡大につながるか注目されます。
-- NHK NEWS WEB