ロシア極東のウラジオストクで、老朽化していたサーカス劇場が改修され、16日から新しい装いのもとでのサーカスの公演が始まり、ロシア政府は日本や中国などからの観光客や投資の呼び込みにつなげていきたい考えです。
ロシア極東のウラジオストクでは、旧ソビエト時代から市民の娯楽として親しまれていたサーカス専用の劇場が老朽化したため、ロシア政府が主導して、日本円で20億円余りをかけて改修しました。
16日は、完成を祝う初めてのサーカスの公演が行われ、最新の音響や照明設備を生かした華やかな演出のもと、団員によるアクロバチックな演技が披露されると、満員のおよそ2000人の観客から歓声が上がりました。
また地元のサーカス学校に通う子どもたちが、ジャグリングや宙返りなどを披露したほか、メーンイベントでは、9頭のトラやライオンが豪快に火の輪をくぐり抜けると、大きな拍手が送られました。
観客の8歳の女の子は「とても驚いたし、かっこよかったです」と話していました。
ロシア政府は、アジアへの玄関口に当たるウラジオストクに、近年、観光施設を相次いでオープンさせていて、日本や中国などからの観光客や投資を呼び込み、地域の発展につなげていきたい考えです。
ロシア国営サーカス会社のイワノフ社長は「サーカスが日本とウラジオストクをつなぐ懸け橋になってほしい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB