外国人に人気の高い北海道のスキー場ですが、その楽しみ方にも国や地域ごとに「お国柄」があることが北海道大学などの調査でわかり、研究者は「新たなサービスの提供やマーケティングなどに生かせるのではないか」と話しています。
この調査は、北海道大学と大手の通信会社などが共同で、平成26年の1月から3月にかけてニセコ地区のスキー場で行いました。
調査では、外国人を含むおよそ570人の利用客のスマートフォンに、スキー場での現在の位置を示す専用アプリを入れてもらい、集まったデータを国や地域ごとに解析しました。
それによりますと、オーストラリアなどオセアニアから訪れた人は、早朝からスキーを始め、コースを一気に滑り降りるケースが多い一方、香港などアジアからの外国人客は、午後の短い時間に、標高の低いなだらかなコースを利用する傾向があることがわかりました。
また、日本人はすべてのコースを朝から夕方にかけてまんべんなく滑る傾向が見られるなど、スキー場での楽しみ方にも「お国柄」が出る結果となりました。
研究を行った北海道大学の橋本雄一教授は「同じ手法を使えば、観光地などで国や地域に応じた新たなサービスの提供やマーケティングに生かせるのではないか」と話しています。
-- NHK NEWS WEB