愛知県の中部空港で、最新鋭の旅客機ボーイング787型機の巨大な機体を空港の外の展示施設に移動させる珍しい作業が行われました。
炭素繊維などの新素材を採用した最新鋭の旅客機、ボーイング787型機は翼や胴体などが中部地方で製造されていることから、おととし、記念として1号機がアメリカのボーイング社から中部空港に贈られました。
空港ではこの機体を来年夏から展示する予定で、17日は900メートル離れた建設中の展示施設に移動させる作業を行いました。
全長56メートル余り、重さ100トン以上の巨大な機体は専用の車両に引っ張られてゆっくりと駐機場内を移動し、取り外したフェンスの間から敷地の外に運び出されました。そして、通行止めにした公道を横切って施設の中に無事、納められました。
空港によりますと、日中、これだけ大きな旅客機を敷地の外に出して公道を横断させるのは国内では初めてだということで、3000人を超える人が見物に訪れ、さかんに写真を撮っていました。
中部空港会社の友添雅直社長は「関係者の熱意で成功させることができた。夢が届けられる施設になるようがんばっていきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB