世界的にEVシフトが進む中、トヨタ自動車は2020年代前半までに10車種以上の電気自動車を投入すると発表しました。2025年ごろまでにエンジン車のみの車種をゼロにするとしており、世界の自動車メーカーの戦略にも影響を与えそうです。
発表によりますとトヨタは、2020年以降に中国で電気自動車を投入するのをはじめ、2020年代前半までに日本を含む世界市場で10車種以上の電気自動車を販売するとしています。
また、水素を燃料とする燃料電池車の品ぞろえを拡充するほか、2025年ごろまでにエンジン車のみの車種をゼロにし、すべての車種にハイブリッド車や電気自動車などの電動車を投入する方針です。
トヨタは、ことし9月にマツダやデンソーと電気自動車の開発を行う新会社を設立したほか、今月13日には、パナソニックと電池の共同開発などで提携すると発表し、2030年に年間の販売台数のおよそ半分にあたる550万台を電動車にする方針を明らかにしています。
トヨタの寺師茂樹副社長は記者会見で、「電動車550万台に向け、大きくかじをきり、異次元のチャレンジを続ける」と述べました。
世界的にEVシフトが進む中、出遅れが指摘されていたトヨタも、電気自動車の開発を加速させる姿勢が鮮明となり、世界の自動車メーカーの戦略にも影響を与えそうです。
-- NHK NEWS WEB