リニア中央新幹線の建設工事をめぐる大手ゼネコン4社による不正受注事件で、東京地検特捜部と公正取引委員会は独占禁止法違反の疑いで新たに大成建設と大林組の本社の捜索に乗り出しました。特捜部は18日、鹿島建設や清水建設を捜索し、巨大プロジェクトの入札の実態解明を進めています。
捜索を受けているのは大手ゼネコン大成建設と大林組の東京の本社です。
JR東海などが発注したリニア中央新幹線の建設工事をめぐっては、大手ゼネコン4社が品川駅や名古屋駅の新設工事など複数の工事で事前に落札業者を決めるなどの不正な受注調整を繰り返していた疑いがあり、東京地検特捜部と公正取引委員会は18日、独占禁止法違反の疑いで4社のうち鹿島建設と清水建設の本社を捜索しました。
これまでに発注されたリニア関連の工事のうち7割近くを鹿島建設、清水建設、大林組、大成建設の4社の共同企業体がほぼ均等に受注し、関係者によりますと、各社は部長クラスの幹部が窓口となり、受注を希望する工事について定期的に協議していたということです。
特捜部などは19日、新たに独占禁止法違反の疑いで大成建設と大林組の本社を捜索し、巨大プロジェクトの入札の実態解明を進めています。
-- NHK NEWS WEB