大手金属メーカー「三菱マテリアル」は子会社による検査データの改ざん問題で、新たにノートパソコンなどに使われる製品でも寸法などのデータを改ざんしていたと発表し、竹内章社長が謝罪しました。
三菱マテリアルでは、3つの子会社がゴム製品と銅製品、それにアルミ製品の一部で強度などの検査データを改ざんして出荷していたことが明らかになり、不正の詳細や原因などについて調査しています。
発表によりますと、この調査の中で、新たに子会社の「三菱電線工業」が去年12月からの1年間に出荷したノートパソコンなどに使われる「平角マグネットワイヤ」と呼ばれる製品で、寸法などのデータを改ざんしていたことがわかったとしています。
この製品の出荷先は5社に上り、現在、安全性の確認を進めているということです。
また、三菱マテリアルは、すでに検査データの改ざんが明らかになっている三菱電線のゴム製品の出荷先がこれまでの229社からさらに拡大する可能性があるとして、462社を対象に確認作業を進めているとしています。
記者会見した三菱マテリアルの竹内章社長は「関係者に多大なるご迷惑をおかけし、深くおわび申し上げます」と謝罪しました。
-- NHK NEWS WEB