河野外務大臣は閣議のあと記者団に対し、日本の外務大臣が過去5年間に訪れた国は中国の外相と比べて著しく少なく、より多くの国との関係構築のために必要なときに移動できる手段が必要だとして、外務大臣専用機の導入を検討する考えを示しました。
この中で河野外務大臣は、中国がアフリカなどで投資や援助を拡大させている現状を指摘したうえで、「日本の外務大臣は過去5年間で97か国を訪問したが、同じ時期に中国の王毅外相は延べ262か国を訪問しており、訪問国の数では3倍近い差がついている。この差をどう埋めるのかを真剣に考えなければならない」と述べました。
そのうえで河野大臣は「必要なときに専用機を使えるというのは、訪問国を増やす意味でも非常に大きい。専用機の購入、レンタルやリース、企業が持っているビジネスジェットを借りるなどさまざまなやり方がある」と述べ、外務大臣専用機の導入を検討する考えを示しました。
外務省によりますと、河野大臣からの指示を受けて、現在、編成作業が進んでいる来年度予算案の次の予算案の概算要求に向けて、省内の関係部局で検討を始めたということです。
-- NHK NEWS WEB