世界初の民間による月面探査レースに挑戦するため日本のチームが開発した月面探査車が、打ち上げが行われるインドに向けて19日、航空機で出発しました。
宇宙資源開発を目指す日本のベンチャー企業や大学の研究者などでつくるチーム「HAKUTO」は、アメリカのIT企業「グーグル」などが進める世界初の民間による月面探査レースに参加しています。
19日は、成田空港で「HAKUTO」が開発した月面探査車「SORATO」がチームから航空会社に引き渡され、インドに向け出発しました。
「SORATO」は全長およそ60センチ、高さ30センチほどの月面探査車で、重さはおよそ4キロ。インドの月着陸船に搭載され月面に向かうことになっていて、打ち上げは来年3月末までに行われる予定です。
チームの袴田武史代表は「今、宇宙開発は一歩一歩進めれば実現できる。『夢みたいを現実に』というモットーでやってきたが、探査車を開発できて、また一歩月に近づいた。いよいよ打ち上げになるので応援いただきたい」と話していました。
月面レースには現在、アメリカ、日本、インド、イスラエルなど5つのチームが参加していて、月面を500メートル走行したうえで、映像をいちばん早く地球に送信できたチームに賞金20億円余りが贈られることになっています。
-- NHK NEWS WEB