経営破綻した旅行会社、「てるみくらぶ」の社長らが偽造した請求書を提出するなどして、銀行から融資金およそ4億円をだまし取ったとして、詐欺などの罪で起訴されました。
起訴されたのは、経営破綻した東京・渋谷区の旅行会社、「てるみくらぶ」の社長、山田千賀子被告(67)と元社員で当時の経理責任者だった笹井利幸被告(36)です。
起訴状などによりますと、2人は、去年6月から12月までの間に航空機をチャーターする資金などが必要だとうそを言って、偽造した航空会社名義の請求書などを4回にわたって銀行に提出し、合わせて3億9400万円の融資金をだまし取ったとして、詐欺や有印私文書偽造などの罪に問われています。
警視庁などのこれまでの調べによりますと、山田社長は、実際は債務超過に陥るなど会社の資金繰りが厳しかったにもかかわらず、経営状況がよいようにみせかけるうその書類を作成するよう笹井被告に指示し、銀行に提出させていたということです。
融資金は、支払いができていなかったツアーの航空機の代金など、会社の運転資金に充てていたということです。
-- NHK NEWS WEB