自動車メーカーの「SUBARU」は、出荷前の車の検査で不正が発覚したのに続き、車の燃費をチェックする検査でも不適切なデータの書き換えを行っていた疑いがあるとして調査を始めると正式に発表しました。
SUBARUは、国に義務づけられた出荷前の車の検査を資格のない従業員にさせていた問題で、19日、弁護士による調査報告書を公表しましたが、記者会見では、ほかに不適切な事例は無いと説明していました。
しかし、20日になって、新たに燃費をチェックする検査でも不適切なデータの書き換えが行われていた疑いがあるとして調査を始めると正式に発表しました。
この検査は、業界団体のガイドラインに沿って、会社が完成した車を対象にサンプルを取って燃費をチェックしているもので、会社によりますと、これまでの調査で「一部の車種で燃費データを変更する行為があった」とする検査員の発言が報告されていたということです。
このため、新たに行う調査では、国に申請した燃費の数値でないのに適正な数値に達しているようにデータを書き換えるなど不適切な行為がなかったか、詳しく調べるとしています。
SUBARUは「まだ具体的な数値の書き換えがあったことが確認できていないため、公表を差し控えていた。調査の結果がわかりしだいその内容を公表する」としています。
-- NHK NEWS WEB