マレーシアとシンガポールを結ぶ高速鉄道の計画について、車両やレールなど鉄道部分の入札が、20日から始まり、日本や中国などの間で受注競争が激しくなりそうです。
この高速鉄道の計画は、マレーシアの首都、クアラルンプールとシンガポールの間のおよそ350キロを1時間半で結ぶもので、両国の政府は、2026年末までの開業を目指しています。
このうち車両やレールなど鉄道部分の入札を、20日から来年6月まで行うと両政府が出資する事業会社が発表しました。
それによりますと、入札に参加する事業者は、車両の納入やレールの設置、それに通信や信号といった運行システムの整備などを担当し、来年末までに事業者を選ぶことにしています。
この計画には、日本と中国が落札に向けて関心を示していますが、マレーシアとシンガポールの政府は、より有利な条件を引き出したいとヨーロッパなどにも参加を呼びかけています。来月には、入札の説明会が行われる予定で、どの国の企業が参加するか関心が高まっています。
アジアの高速鉄道の建設をめぐっては、インドネシアで中国が受注を決めた一方、インドでは、日本の新幹線方式が導入されることになり、新興国のインフラ建設をめぐって、日本や中国などの間で受注競争が激しくなりそうです。
-- NHK NEWS WEB