金融庁は、東証1部に上場する「西武ホールディングス」の株価を不正に操作したとして、外資系の証券会社「モルガン・スタンレーMUFG証券」に対し、およそ2億2000万円の課徴金を納付するよう命じました。
課徴金を納付するよう命じられたのは、東京・千代田区にある外資系の証券会社「モルガン・スタンレーMUFG証券」です。
金融庁によりますと、この証券会社は去年9月から10月にかけて東証1部に上場する「西武ホールディングス」の株式について、実際に購入する意思がないのに株式市場に大量の買い注文を出す方法で株価を不正に操作したということです。
証券会社は、株式の購入を偽ることによってほかの投資家の買い注文を誘って下落傾向にあった株価を維持し、その間に株を売却して損失を免れたということです。
このため金融庁は16日、金融商品取引法に違反する相場操縦にあたるとしておよそ2億2000万円の課徴金を納付するよう命じました。
モルガン・スタンレーMUFG証券は「事実を真摯(しんし)に受け止め、再発防止に向けて内部管理体制の強化を図っていきたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB