寒い日が続くこの時期、暖かさを求めて車のボンネットに入り込んでしまう猫の命を守ろうという取り組み、「猫バンバン」が広がっています。
「猫バンバン」は、車のエンジンをかける前にボンネットを軽くたたいて車の周りにいる猫を払い、猫の命を助けようという取り組みで、大手自動車メーカー、日産では、去年からプロジェクトを展開しています。
プロジェクトでは、猫がボンネット中の隙間に入り込んでしまっている様子など、猫が車の至る所にいて危険があることを知らせる動画を作成し、インターネットで公開しています。
また、マグネットステッカーを作成して呼びかけたところ、インターネット上で大きな反響となり、日産では、21日から抽選で新しいデザインのステッカーを配布を始め、より多くの人たちに協力を呼びかけています。
また、都内のJAFには、この時期ドライバーからの通報が増えると言います。多いときは月に2~3件通報が入ることもあり、捕まえようとしても、猫がボンネット内を逃げ回り、時には、捕獲するのに2時間近くもかかることがあるということです。
ドライバーが気付かずにエンジンを始動させてしまうと、車が故障し、重大な事故の原因にもなるということで、「猫バンバン」は猫の命を守るとともに、ドライバーの安全にもつながります。
JAF東京支部ロードサービス隊の柴田泰則さんは「年末にもなってきたので、交通量も増えます。事故にもつながる可能性があるので、乗る前は『猫バンバン』と必ずやってみてください」と話していました。
-- NHK NEWS WEB