自動車メーカーの「ＳＵＢＡＲＵ」が資格のない従業員に出荷前の車の検査をさせていた問題で、新たに車の燃費をチェックする検査でも不適切なデータの書き換えが行われていた可能性があることがわかり、会社側は、今後、社内調査を進める方針です。
ＳＵＢＡＲＵは国に義務づけられた検査の不正について、１９日、弁護士による調査の報告書を公表し、資格を取得するための試験で、試験官が答えを教えていたことや、国土交通省などの監査の際、資格のない従業員を工場のラインから外し、検査を適正に行っているよう装っていたことなどを明らかにしました。
会社側は１９日の会見でほかに不適切な事例はないと説明していましたが、車の燃費を最終的に確認するための検査で不適切なデータの書き換えが行われていた可能性があることが関係者への取材でわかりました。
この検査は、会社が自主的にサンプルを取って行っているもので、関係者によりますと、国に申請した燃費の数値が出ない場合も適正な数値に達しているようにデータを書き換えていた可能性があるということです。
ＳＵＢＡＲＵは、今後、社内調査を進める方針で、不適切な事例が確認されれば公表するとしています。会社側はＮＨＫの取材に対し「燃費のデータの書き換えを行っていたという声があがっているのは事実だ。詳細な調査はこれからだが、書き換えが行われていれば、社内規定に違反することになり、問題だ」と話しています。
-- NHK NEWS WEB
