神戸製鋼所は製品の検査データの改ざんを繰り返していた問題で、現場の従業員だけでなく、3人の執行役員も不正を認識していたことを正式に発表しました。今後、この3人を含む関係者の処分を検討するとしています。
神戸製鋼はことし10月以降、アルミや銅、鉄鋼製品の一部で強度などの検査データを顧客との契約を満たしているように改ざんし、出荷していたことが相次いで明らかになりました。
会社は21日、記者会見し、現場の従業員だけでなく、不正が発覚したアルミや銅の部門を担当する3人の執行役員も不正を認識していたことを正式に発表しました。
3人は、工場長などを務めた際に現場の不正を把握したにもかかわらず、取締役会などに報告していなかったということです。会社は改ざんを指示するなど、直接的な不正への関与は確認されていないとしていますが、今後、3人を含めた関係者の処分を検討するとしています。
神戸製鋼の梅原尚人副社長は記者会見で謝罪したうえで「執行役員が不正を知りながら、上に報告があがらなかったということは非常に大きな問題だ」と述べました。
一方、神戸製鋼は、不正の詳細について、年内にまとめるとしていた報告書について、さらに調査する必要があるとして、来年2月まで公表を遅らせることを明らかにしました。
-- NHK NEWS WEB