「タレントのレッスンを受ければ、元が取れるくらい仕事を紹介する」などと根拠のない説明をしてレッスン代を取っていたとして、東京都は特定商取引法に基づいて、東京・杉並区の会社に対し、勧誘業務などを9か月停止するよう命じました。
業務停止を命じられたのは、東京・杉並区のタレント学校を経営する「アイピーシー」です。
東京都によりますと、この会社はエキストラのアルバイトに応募してきた人たちに対し、オーディションを受けるように勧め、「タレントのレッスンを受ければ、元が取れるくらい仕事を紹介する」などと根拠のない説明をし、レッスン代を取っていたということです。
この会社の勧誘をめぐって、都内でこの5年間に64件の相談が寄せられ、レッスン代として最高で70万円を支払った人もいました。
都は21日づけで特定商取引法に基づき、この会社に対し、勧誘業務などを9か月停止するよう命じました。都によりますと、オーディションをきっかけにタレントなどのレッスンに勧誘されるトラブルは年々増加し、ことしはすでに112件の相談が寄せられていて、「レッスンを受けてもすぐに仕事につながるわけではないので、軽い気持ちで契約することは避けてほしい」と注意を呼びかけています。
-- NHK NEWS WEB