個人が保有する預金や株式など金融資産の残高は、ことし9月末の時点でおよそ1845兆円と、株価の上昇傾向を反映して過去最高を更新したことが日銀のまとめでわかりました。
日銀が3か月ごとに発表している資金循環統計によりますと、ことし9月末の時点で、個人が保有する預金や株式、投資信託などの金融資産の残高は、合わせて1844兆9027億円でした。
これは、前の年の同じ時期よりも4.7%増加して、これまで最高だったことし6月末時点を上回って、過去最高を更新しました。
また、株価の上昇傾向を反映して、金融資産のうち、「株式など」は前の年の同じ時期より22.1%増えて198兆円、「投資信託」も16.3%増加して104兆円となっています。
一方、日本の国債についての保有者別の残高は、大規模な金融緩和策で大量の国債を買い入れている日銀の保有残高が、前の年の同じ時期より7.6%増えて445兆円と過去最高を更新し、日本の国債全体のうち、日銀が保有する割合は40.9%となりました。
-- NHK NEWS WEB