東芝は、岩手県北上市で建設を計画している半導体工場について、来年2月に工事を始めることを決めました。スマートフォン向けなどで成長が期待される半導体製品の第2の生産拠点に位置づけ、事業の強化を図る方針です。
東芝は、スマートフォンやデータセンターなどで使われる記憶用の半導体、NAND型フラッシュメモリーの生産を増やすため、岩手県北上市に新工場の建設を計画しています。
この計画について東芝は21日、建設予定地の造成工事を来年2月に始めることを決めました。3年後に生産を開始する予定で、新工場の総事業費は1兆円を超える規模になる見通しです。
東芝では、NAND型フラッシュメモリーは需要が急速に拡大し、今後も成長が期待されるとして、北上市の新工場を三重県四日市市に続く第2の生産拠点として事業の強化を図ることにしています。
ただ、この半導体を手がける子会社「東芝メモリ」は、経営立て直しの一環としてアメリカの投資ファンドを中心とする“日米韓連合”に来年3月末までを目指して売却されることが決まっていて、売却後は、北上市の新工場の建設も、このファンドによる経営の下で続けられることになります。
-- NHK NEWS WEB