金融大手の「三井住友フィナンシャルグループ」は、来年4月1日付けでグループの社長に傘下の三井住友銀行の頭取を務める國部毅氏を充て、銀行の新しい頭取に高島誠専務執行役員が昇格する人事を発表しました。
グループの社長に就任する國部氏は62歳。昭和51年に合併前の当時の住友銀行に入行し、企画部門を長く務めたあと、5年前から三井住友銀行の頭取を務めています。
國部氏は現在、銀行経営のトップの立場にありますが、「三井住友フィナンシャルグループ」は来年度、持ち株会社に権限を集中させる組織改編を進めることにしていて今後、グループ全体のトップとして金融ビジネス全般の指揮をとることになります。
國部氏は「来年4月からの新体制移行を円滑に行うため、頭取の経験を生かし、グループ戦略を策定し、収益力を向上させていくことが役割だ」と述べました。
一方、銀行の頭取に昇格する高島氏は58歳。昭和57年に住友銀行に入行し、現在は国際部門を担当する専務執行役員を務めています。高島氏は「マイナス金利など厳しい環境が続くが、これまで築きあげてきた事業基盤を引き継ぎ、拡大成長させることがミッションだ」と述べました。
-- NHK NEWS WEB