自動運転の実用化に向け、一般の公道で無人タクシーの実証実験が始まったの続いて、今度はドライバーがいない無人運転のバスの実証実験が、東京都内で初めて丸の内のオフィス街で始まりました。
これは、ソフトバンクグループの「SBドライブ」と、不動産大手の「三菱地所」が行うもので、一般の公道を使った無人の自動運転バスの実証実験は都内では初めてとなります。
実験で使われるバスは、15人の乗客を乗せることができますが、運転席はなく衛星を使ったGPSやセンサーが搭載され、あらかじめ設定されたルートを障害物を避けながら自動的に走行することができます。
22日は、事前に募集した人たち向けの試乗会も行われ、バスは停留所で乗客が乗り込んだことをセンサーで検知したうえで、ドアを閉めるとゆっくりと走り出し、オフィスビルが建ち並ぶ丸の内仲通りのうち、およそ100メートルの直線のルートを往復しました。
試乗会に参加した42歳の会社員の男性は「乗り心地はスムーズで、実用化のイメージがつきました」と話していました。
実証実験を行うSBドライブでは2020年頃のサービス開始を目指していて、佐治友基社長は「安全な運行実績を積み上げて、観光客や車を持っていない人の移動を自由にしたい」と話しています。
自動運転の車をめぐっては、無人タクシーの実用化に向けてベンチャー企業の「ZMP」が都内の公道で実証実験を始めているほか、大手IT企業の「DeNA」も無人バスの公道実験を栃木県などで行っています。
-- NHK NEWS WEB