栃木県内に住む40代の男性が、スマートフォンに届いたうそのメールの連絡先に電話をしたことがきっかけで現金5400万円余りをだまし取られました。警察は詐欺事件として捜査しています。
警察によりますと、先月16日に栃木県内の40代の男性のスマートフォンに、「電子承認通知に関して迅速な対応が求められています」というメールが届きました。
男性がメールに記された連絡先に電話をかけると、男から「スマートフォンが使えなくなる。4万4000円で正常にできる」とか、「直すのを邪魔する会社があり、裁判を起こして150万円を要求してくる」などと次々に現金を要求され、男性は郵便局などで現金を送ったということです。
さらに男は電話で「相手は財産を狙っている。すぐに銀行口座からすべての現金を下ろし、私たちに預けてくれれば守ります」などとうそを言って信じ込ませ、男性は都内の公園で現金を手渡すなどして、今月7日まで5回にわたり合わせて5400万円余りをだまし取られたということです。
その後、男と連絡が取れなくなったため、男性が22日に警察に相談して詐欺の被害に気づいたということで、警察は詐欺事件として捜査しています。警察は現金などを求める不審なメールに注意し、連絡先に電話をしないよう呼びかけています。
-- NHK NEWS WEB