ゲームセンターで人気のクレーンゲームの設定を景品が取れないように変え、客からゲーム料金をだまし取ったとして、警察は大阪などにある同じ系列のゲームセンターを捜索するとともに、経営者ら6人を詐欺の疑いで逮捕しました。このうち経営者は容疑を否認しているということです。
捜索を受けたのは大阪や京都にある同じ系列のゲームセンター5店舗で、通天閣がある新世界や繁華街のミナミの店舗には午前11時半に一斉に捜査員が入りました。
警察によりますと、これらの店ではクレーンゲームで新型の家庭用ゲーム機など高額な景品がもらえるとうたいながら、機器の設定を景品が取れないように変えていた疑いがあるということです。
警察は今月、4人の客からゲーム料金合わせて47万円をだまし取ったとして、ゲームセンター運営会社の社長、大平剛史容疑者(33)ら6人を詐欺の疑いで逮捕しました。
警察によりますと、大平容疑者は容疑を否認しているということです。
一方、逮捕された従業員の一部は容疑を認め「大平容疑者から客をだますやり方を教わった」などと供述しているということです。
これらの店舗では従業員が簡単に成功する様子を披露するなどしていましたが、客から「何回やっても成功しない」などと警察に相談が寄せられ、中には数十万円をつぎ込んだ人もいたということで、警察は詳しい実態を調べることにしています。
-- NHK NEWS WEB