成田空港の拡大案に対し、周辺の自治体が新たな地域振興策を求めていることを受けて、千葉県は、地元からの航空関連への就業支援などを盛り込んだ振興策の基本方針案を固めました。
成田空港の拡大案は、3本目の滑走路を建設し、運用時間も段階的に深夜と早朝で合わせて2時間半延長することが柱となっていて、実現には周辺自治体の承認が必要です。
自治体側は騒音対策に加え新たな地域振興策を求めていて、千葉県は、各自治体から具体的な要望を聞き取り、振興策の基本方針案を固めました。
この中では、成田空港の拡大に合わせて、幅広い分野の産業振興や、道路網を初めとしたインフラ整備を進めると同時に、住民の生活環境の向上に重点的に取り組むとしています。
具体的な施策として、地元から航空関連の仕事に多く就けるよう、空港会社や大学などと連携して外国語教育や職業教育を充実させることや、保育施設の整備促進などを通じて、子育て環境を充実することなどを盛り込んでいます。
千葉県は、この基本方針案を基に各自治体と協議を進め、地域ごとの具体的な振興策を策定することにしています。
-- NHK NEWS WEB