デパートの内装工事などの現場に専門のスタッフを派遣する東京の人材派遣会社が、1億2000万円余りの所得を隠したとして、法人税法違反などの疑いで東京国税局から告発されました。
告発されたのは、東京・台東区にある人材派遣会社「ソート」と、清水康成社長(61)です。
この会社は、デパートなど大型商業施設の内装工事で現場監督を行う専門のスタッフを派遣する事業を手がけていますが、関係者によりますと、取引先から支払われる代金の一部を通常とは別の口座に入金させるなどの手口で所得を少なく見せかけていたということです。
東京国税局は、ことし2月期までの3年間に合わせておよそ1億2100万円の所得を隠し、およそ2900万円を脱税したとして、会社と社長を法人税法違反などの疑いで東京地方検察庁に告発しました。
脱税で得た資金は、親族名義で預金したり自宅の購入代金に充てたりしていたということです。
NHKの取材に対して「ソート」は、「税務調査に関して何もお答えすることはありません」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB