大阪・寝屋川市の自宅に精神疾患のある33歳の長女の遺体を隠したとして50代の夫婦が逮捕される事件があり、調べに対し2人は鍵つきの2畳ほどの部屋に10数年にわたって長女を閉じ込めていたと供述していることが警察への取材でわかりました。長女の体重は19キロほどと極端にやせていて、警察は夫婦が長期間にわたって長女を閉じ込めていた状況を調べています。
大阪・寝屋川市の会社員、柿元泰孝容疑者(55)と妻の由加里容疑者(53)は、長女の愛里さん(33)の遺体を自宅に隠したとして今月23日に死体遺棄の疑いで逮捕されました。
警察によりますと、愛里さんには精神疾患があったということで、調べに対し2人は「暴れるなどしないように、自宅の2畳ほどの部屋に監禁していた」と供述しているということです。
その後の調べに対し夫婦は自宅を改装して鍵の付いたプレハブ小屋を作り、愛里さんが16、7歳のころから10数年にわたって閉じ込めていたと供述していることが警察への取材でわかりました。
部屋には監視カメラが設置され、食事は1日に1回、水分はチューブを通じて取らせていたということで、愛里さんが死亡した時の身長は1メートル45センチで体重は19キロと、6歳児の女性の平均体重ほどしかありませんでした。
死因は栄養失調の状態で寒い環境に置かれたことによる凍死だったということで、警察は夫婦が長期間にわたって娘を閉じ込めていた状況を調べています。
-- NHK NEWS WEB