茨城県の整骨院の院長が交通事故でけがをした患者の治療費として損害保険会社から受け取った金など、およそ2億円余りの所得を隠したとして脱税の疑いで関東信越国税局から告発されました。
告発されたのは茨城県神栖市で「ももの葉鍼灸整骨院」を経営している木村好希院長(46)です。
関係者によりますと、この整骨院は交通事故で首をねんざした患者などにはりやきゅうなどを施し、売り上げを伸ばしています。しかし、損害保険会社から支払われる治療費を妻名義の口座に振り込ませたり、保険の適用がなく患者から現金で受け取った治療費の一部を収入から除いたりしていたということです。
関東信越国税局はおととしまでの3年間におよそ2億400万円の所得を隠し、およそ7900万円を脱税したとして木村院長を所得税法違反の疑いで水戸地方検察庁に告発しました。
木村院長は取材に対し、「税に無知な部分があり、申告できなかった所得があった。国税局の指摘を受けて修正申告と納税を済ませた。申し訳なく思っている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB