磁気治療器のオーナーになれば高い配当金が得られるなどとして、高齢者を中心に資金を集め、消費者庁から4度にわたって行政処分を受けていた東京の健康器具販売会社、「ジャパンライフ」が資金繰りに行き詰まり、銀行取引が停止されました。
銀行取引が停止となったのは、東京・千代田区の健康器具販売会社、「ジャパンライフ」です。この会社は、高い物では数百万円ものベルトやネックレスなどの磁気治療器のオーナーになれば、年に6%の高い配当金を得られるとうたういわゆる「オーナー商法」で、高齢者を中心に違法な訪問販売を行ったなどとして、去年12月以降、消費者庁から4度にわたって業務の一部停止命令を受けています。
関係者によりますと、会社はこうした行政処分の影響などで経営に行き詰まり、26日までに手形の決済が2度の不渡りとなって銀行取引が停止されたということです。
消費者庁によりますと、この会社は、昨年度末の時点でおよそ338億円の債務超過となっていたのにこれを隠して契約を結んだり、解約しようとした顧客に数人で迫るなどして解約を妨害したりしたということで、全国の高齢者などから集めた資金はこれまでにおよそ1700億円に上ると見られています。東京・千代田区の本社には社員が出社したようすはなく、会社側とは連絡が取れない状態が続いています。
会社のホームページによりますと「ジャパンライフ」は昭和50年に設立され、ことし5月の時点で、740人余りの社員がいるとしています。
-- NHK NEWS WEB